入局を希望される方々へ

昭和大学歯科麻酔科では、麻酔学を通して「患者さんを安全に管理するための知識と技術」を学ぶことを大きな目標にしています。超高齢社会になり、歯科においても患者さんは様々な既往を抱えて来院します。どうすれば目の前の患者さんの既往を的確に把握し、歯科治療を安全に円滑に行い、患者さんに安心と満足を感じてもらえるのか、具体的な知識と技術を体系的に学べる診療科が歯科麻酔科です。

歯科麻酔科入局者には日本歯科麻酔科学会の認定医および専門医取得を目標とした麻酔研修を行っています。学会認定医・専門医を目指すことで、麻酔の臨床だけでなく学会発表や論文作成などを通じて体系的に「麻酔学・周術期管理学」を学ぶことができます。

入局説明会と入局試験について

日本歯科麻酔科学会 認定医・専門医制度

日本歯科麻酔学会では地域社会の歯科医療における安全性向上のため、歯科麻酔学の基本的知識と経験を有する歯科医師を養成するため認定医制度を設けています。認定医試験は学会入会の2年後に受験申請が可能となりますが、申請要件には200症例以上の全身麻酔管理経験が必要とされており、そのうち100症例以上は歯科口腔外科症例である必要があります。昭和大学歯科麻酔科は昨年度5名の新入医局員を迎えましたが、それぞれが入局初年度の1年間で150例以上の歯科・口腔外科の全身麻酔管理を担当しており、昭和大学歯科病院は認定医試験受験要件を十分に満たす研修施設であると言えます。また認定医取得後も麻酔研修を継続し専門医取得を目指す歯科麻酔科医もサポートしています。

昭和大学歯科麻酔科では全身麻酔法・鎮静法を学ぶだけでなく、全身管理に関する広く体系的な知識を習得することを目指しています。日々の臨床において、研修の初期から最新の論文や様々な成書を積極的に読み、自ら学ぶ力を育てることで、患者に最良の医療を提供できる医療従事者となることを目標にしています。その結果、日本歯科麻酔学会の認定医試験(全国平均合格率約60%)・専門医試験(全国平均合格率約80%)においても高い合格率を達成し毎年多くの合格者を輩出しています(表1)。

付属病院での医科麻酔研修と歯科・口腔外科症例

昭和大学歯科麻酔科では医科麻酔研修として昭和大学の関連医療施設である昭和大学病院、藤が丘病院、横浜市北部病院、江東豊洲病院の4つの付属病院に入局2年目から出向しています。各付属病院では医科麻酔研修だけでなく歯科麻酔科医として特色ある業務が展開されています。

昭和大学病院では腫瘍センターが開設し、口腔腫瘍手術症例は歯科麻酔科主導で麻酔管理を行っています。藤が丘病院では歯科麻酔科医による睡眠時無呼吸外来を運営しており、耳鼻科と連携して診断と治療にあたっています。横浜市北部病院では長年にわたり歯科衛生士とともに周術期の口腔ケアを担当し人工呼吸関連肺炎(VAP)の予防に大きく貢献しています。江東豊洲病院は平成26年の移転開院に伴い歯科・口腔外科が新設され徐々に症例数が増加しています。

このように各付属病院では歯科麻酔科の特殊性を活かした様々な業務があり、歯科・口腔外科の全身麻酔・静脈麻酔症例数も大きく増加しています。また日本歯科麻酔学会 認定医・専門医取得後は、より高い専門性を持って付属病院における歯科麻酔業務や後進の育成に従事しています。

研究活動

昭和大学歯科麻酔科では研究活動を推奨しており、大学院生の基礎研究だけでなく医局員による臨床研究も数多く行われています。

研究業績、学会発表

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