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大学院生募集
大学院進学を希望する皆さんへ
大学院の目標は、歯科の領域にとどまらず患者さんを医学的に深く理解できる知識を持ち、基礎と臨床の双方をあわせた広い視野をもって治療にあたれる歯科医師を育成することにあります。
臨床の現場では専門的な麻酔の知識や技術の習得とあわせて、患者さんが安全に歯科治療を受けるために必要なことは何か?という歯科医師として基本的でありながら他科では学ぶことが難しい領域を研修することができます。また大学院での研究生活は、自ら学び、思考し、創意工夫して結果をまとめ、世界に発信するという臨床経験だけでは体験できないことを学べる最後のチャンスでもあります。
4年間かけて基礎研究と臨床研修に真剣に取り組み、その結果を自ら手に入れる経験は、学位記や学位論文という目に見える成果以上に一生の宝物になるはずです。熱意あるみなさまの入学をお待ちしています。
麻酔科の大学院研究
1.唾液腺再生医療
ヒトiPS細胞を用いて唾液腺オルガノイドを作成し、オルガノイドを細胞シートにし、マウスに移植することで障害唾液腺の再生や唾液分泌量の回復の研究を行っています。また、細胞シートのためのレポーターiPS細胞を樹立しました。他にも、ヒトiPS細胞由来唾液腺オルガノイドと他臓器の臓器連環の解析も行っています。
2.レミマゾラムの鎮静への適応
現在日本では全身麻酔のみに使用されている静脈麻酔薬レミマゾラムについて、マウスを使用して歯科鎮静への適応を研究しています。麻酔薬静注を目的としたカニュレーションモデルの作製技術を確立し、鎮静評価試験や行動試験などを進めています。
3.喘息マウスモデルの作成
喘息は主要な疾患の1つであり、これまでに口腔細菌が様々な呼吸器疾患と関連していることが分かってきていますが、口腔内常在性細菌の特に、Streptococcus oralisの喘息への影響はまだ分かっていません。
無菌マウスにStreptococcus oralisを移植し、喘息誘発後の免疫細胞の動態の解析や、喘息の病態の変化について研究を行っています。
大学院生の生活
大学院生も麻酔未経験者であれば1年目は他の新入医局員と同様に麻酔の臨床技術・知識の習得を優先してもらいます。2-3年目には研究に参加し、博士号取得を目指します。同時に臨床麻酔の経験を積み、3-4年目に日本歯科麻酔学会の認定医取得を目指します。
すでに学会認定医を取得している方や麻酔の臨床経験がある方は1年目から研究に参加してもらいます。4年間で充実した研究成果を目指すとともに、より専門性の高い臨床技術も身につけることを目標にします。