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研究協力のお願い
昭和大学歯科病院では、下記の臨床研究(学術研究)を行います。研究目的や研究方法は以下の通りです。この掲示などによるお知らせの後、臨床情報の研究使用を許可しない旨のご連絡がない場合においては、ご同意をいただいたものとして実施されます。皆様方におかれましては研究の趣旨をご理解いただき、本研究へのご協力を賜りますようお願い申し上げます。
この研究への参加を希望されない場合、また、研究に関するご質問は問い合わせ先へ電話等にてご連絡ください。
静脈内鎮静法に応用したレミフェンタニルの嘔気反射抑制効果に関する研究
1.研究の対象および研究対象期間 |
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2014年7月7日〜2019年3月31日に昭和大学歯科病院を受診され異常絞扼反射が強く,歯科治療が困難な方 |
2.研究目的・方法 |
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嘔気反射の強い患者に対して、歯科治療の快適性を向上させるために静脈内鎮静法が適用される。これまで、嘔気反射の強い患者でのミダゾラム(M)とプロポフォール(P)を併用した静脈内鎮静法では、患者の体動を通常の薬剤投与量ではうまくコントロールできず、結果的に全身麻酔に近い薬剤投与量による麻酔深度での麻酔管理を要することが多かった。 レミフェンタニル(RF)は、超短時間作用型麻薬性鎮痛薬であるが、鎮静作用を発現させるμオピオイド受容体に親和性が高いため【参考資料 アルチバ®(レミフェンタニル塩酸塩)静注用2mg・5mgの薬理学的特徴および臨床試験成績 野村 俊治 日薬理誌130, 321~329(2007)参照】、強力な鎮痛作用のほか鎮静作用も期待でき、静脈内鎮静法に応用が可能と考える。(RF)は(P)または(M)との併用により嘔気反射の抑制に効果があったとの報告があるが、(RF)は、血中濃度が2ng/mLを超えると、副作用である呼吸抑制作用が強く出現するため、鎮静法に応用する投与量に限界があり、安全かつ効果的な投与量について検討された報告は少ない。この研究では、歯科治療を必要とする嘔気反射の強い患者に対し、(P)の単独投与群と(P)と(RF)の併用投与群に分けて静脈内鎮静法を施行し、臨床的に安全かつ嘔気反射抑制に効果的な(P),(M)と(RF)のそれぞれの至適投与量について検討することを目的とする。 このように、使用する薬剤の投与量と患者の呼吸抑制、嘔気反射の抑制との関係について解析を行うことによって、より安全で快適な静脈内鎮静法の方法を確立することは歯科医療にとって重要である。 |
3.研究に用いる試料・情報の種類 |
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情報:カルテ番号,年齢,性別,身長,体重,診断名,投与薬剤情報,バイタルサイン,管理時間,アンケート情報 |
4.お問い合わせ先 |
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紹介先および研究への利用を拒否する場合の連絡先 所属:昭和大学歯学部全身管理歯科学講座歯科麻酔科部門
このように、使用する薬剤の投与量と患者の呼吸抑制、嘔気反射の抑制との関係について解析を行うことによって、より安全で快適な静脈内鎮静法の方法を確立することは歯科医療にとって重要である。 |